「内定辞退の電話が怖い」「怒られるのではと不安でなかなか連絡できない」と感じる人は少なくありません。内定辞退の連絡は、多くの人にとって緊張する場面です。
実際に、辞退を伝える際に引き止められたり、強い口調で対応されるケースもあります。しかし、基本的なマナーを守れば円満に辞退できる可能性は十分にあります。
ここでは、円満に内定辞退をする方法を紹介します。
- 内定辞退の電話は誰でも怖いのでしたくない
- 不安で先延ばしにしがちだが、早めに伝えるのが無難
- 誠意ある早期連絡が基本
- 円満に内定辞退を伝えたいときのポイント
- 決めたら即連絡(遅いほど企業負担が増す)
- 昼休みや夜間は避け平日午前中を目安に
- 事前に「辞退の件でお電話したい」とメールで連絡
- 状況別の担当者へ送る例文を紹介
- 電話の場合/繋がらない場合/連絡先不明な場合
- 納得内定がないが今の内定は辞退したい場合
- 秋以降も求人はある(辞退の補充求人など)
- 新たな内定をもらうために行動する
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内定辞退の電話は誰でも怖いのでしたくないもの
内定辞退の電話をかける前は、多くの人が「怖い」「緊張する」と感じやすいものです。
特に、一度承諾した企業へ辞退を伝える場合は、「強く引き止められるのではないか」「辞退を受け付けてもらえないのではないか」と不安になるケースもあります。
実際に「電話だけでは辞退できず本社に呼ばれた」「担当者から厳しい口調で対応された」といった経験談を耳にすることもあり、その印象から連絡を先延ばしにしてしまう人も少なくありません。
しかし、辞退の連絡を遅らせても状況が好転することはなく、むしろ企業や他の就活生に迷惑をかけてしまう可能性があります。大切なのは、適切なタイミングで誠意を持って伝えることです。
ここからは、内定辞退の電話が怖く感じられる理由を整理し、円満に辞退するための伝え方を解説します。
内定辞退の電話が怖い理由
内定辞退の電話を「怖い」と感じるのには、いくつかの共通した理由があります。
代表的なものは、以下のとおりです。
- 企業の期待を裏切ることへの罪悪感がある
- 承諾した内々定を辞退することで怒られそうに感じる
- 電話だと焦ってうまく伝えられない不安がある
- 大学や研究室など所属先に悪影響が及ぶのではと不安になる
内定辞退の電話が怖い理由#1
企業の期待を裏切ることへの罪悪感がある
これまでやり取りを重ねてきた採用担当者の期待を裏切ることに、罪悪感を抱く人は少なくありません。
担当者は学生が入社してくれると考えてやり取りしているため、「期待を裏切ってしまう」と感じやすいのです。
しかし、採用担当者は一定数の辞退が出ることを前提に採用活動を進めています。辞退そのものは想定内であり、過度に気に病む必要はないでしょう。
内定辞退の電話が怖い理由#2
承諾した内々定を辞退することで怒られそうに感じる
内々定をすでに承諾している場合、「辞退すれば怒られるのでは」と不安になる人は多くいます。
新卒採用では、1人あたりに約100万円のコストがかかるといわれています。さらに承諾後は、内定者懇親会や研修準備、課題作成など追加の手間や費用も発生するため、企業側の負担は大きくなります。
そのため、入社を前提に考えていた人材が辞退すると、企業によっては強く引き止めたり、不快な態度を示す場合もあるでしょう。
内定辞退の電話が怖い理由#3
電話だと焦ってうまく伝えられない不安がある
電話だと焦ってしまい、感謝や謝罪の気持ちを十分に伝えられないのではと、不安に感じる人は少なくありません。
メールであれば送信前に内容を確認できますが、電話は相手の反応に左右されやすく、動揺や強い口調に焦って伝えたいことを言い切れない可能性があります。
また、もともと電話が苦手な人にとっては、実際にかけるまでに大きな心理的負担となり、連絡を先延ばしにしてしまうケースもあるでしょう。
オフィスに呼び出してくる企業もある
内定辞退を電話で伝えることに抵抗を感じる理由の一つに、「オフィスへ呼び出されるのではないか」という不安があります。
一部の企業では、電話だけでの辞退を受け付けず、直接来社を求めるケースがあります。中には、複数の社員を前に厳しく詰められる例もあり、学生にとって大きな心理的負担となりやすいでしょう。
編集部オフィスに呼び出してくる企業はブラック企業が多いので「入社しなくて良かった」と考えるようにしましょう。
内定辞退の電話が怖い理由#4
大学や研究室など所属先に悪影響が及ぶのではと不安になる
大学や研究室に悪影響が及ぶのではないかと、不安に感じる人もいます。
特に、推薦状を通じて応募している場合は、他企業への応募を制限されるケースもあるため心配になりやすいでしょう。
また、「自分が辞退したせいで、後輩や同じ研究室出身者が採用されにくくなるのでは」と懸念する声もあります。
ただ、1人の辞退が大学全体に大きな影響を与えることはほとんどありません。とはいえ、研究室単位では一時的に印象が悪くなる可能性もあるため、誠意を持って辞退を伝えることが大切です。
円満に内定辞退を伝えたいときのポイント
内定辞退の連絡は避けて通れません。だからこそ、できるだけ円満に伝える工夫が必要です。
ここでは、辞退を電話で伝える際に意識したいポイントを紹介します。
- 内定辞退を決めたら、できるだけ早く連絡する
- お昼休みや夜間など、担当者が忙しい時間帯は避ける
- 事前にメールで要件を簡潔に伝えておく
円満に内定辞退を伝えたいときのポイント#1
内定辞退を決めたタイミングですぐ連絡する
内定辞退を決めたら、できるだけ早く連絡することが重要です。承諾済みであっても、早めに伝えるほど企業への影響は小さくなります。
入社半年前を過ぎると、企業は健康診断や内定式の準備、配属部署の調整などを進め始めます。連絡が遅れるほど準備が進み、迷惑が大きくなる可能性が高まるでしょう。
「怒られるのが怖いから」と先延ばしにするより、誠意を持って早めに伝える方が、結果的に円満な対応につながります。
円満に内定辞退を伝えたいときのポイント#2
お昼休みと夜間帯の連絡は避ける
内定辞退の電話をかける際は、お昼休みと夜間帯の連絡は避けましょう。
昼休憩(11時〜13時ころ)や退勤後(18時以降)を避けるのが基本的なマナーです。これらの時間帯は担当者が不在だったり、休憩中だったりする可能性があります。
もっとも適しているのは午前中(9時〜11時ころ)です。この時間帯なら担当者が在席している可能性が高く、万一つながらなくても再度かけ直せるため、その日のうちに辞退の連絡を終えやすいでしょう。
円満に内定辞退を伝えたいときのポイント#3
先に用件をメールで伝えておく
どうしても電話が不安な場合は、事前に「内定辞退の件でご連絡したい」とメールで伝えておくと、電話がしやすくなります。
相手が内容を把握していれば、内定辞退を切り出しやすくなり、気持ちの負担も軽くなるでしょう。
件名:内定辞退のご連絡
◯◯株式会社 人事部 ◯◯様
お世話になっております。▲▲大学▲▲学部4年の◯◯と申します。
この度は内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。
慎重に検討を重ねた結果、他社への入社を決断いたしましたため、内定を辞退させていただきたく存じます。
採用に携わっていただいた◯◯様には、直接お礼とお詫びをお伝えできればと考えております。ご都合のよろしいお時間をお知らせいただけますと幸いです。
本来であれば貴社に伺い直接お伝えすべきところ、このような形でのご連絡となり大変恐縮ではございますが、何卒ご理解いただけますようお願い申し上げます。
よろしくお願いいたします。
▲▲大学▲▲学部4年
◯◯
電話番号
メールアドレス
本来は電話で伝えるのがマナーですが、先延ばしにしてしまうよりは、まずメールで辞退の意思を伝える方が誠意が伝わります。
その後に企業から電話がかかってきた場合も、あらかじめ気持ちの準備ができていれば、落ち着いて対応できるでしょう。
【状況別】担当者へ送る例文を紹介
内定辞退の電話は、緊張しやすい状況です。あらかじめ伝える内容を整理しておけば、焦らずに話しやすくなります。
ここでは、状況に応じた例文を紹介します。
- 電話をする場合
- 電話をかけたが繋がらなかった場合
- 内定辞退の電話をしたいが担当者がわからない場合
担当者へ送る例文を紹介#1
電話をする場合
電話で内定辞退をする場合の例文は、以下となります。
- 自分:「お世話になっております。▲▲大学▲▲学部4年の◯◯と申します。人事部の◯◯様はいらっしゃいますでしょうか。」
- 担当者:「◯◯ですね。今おつなぎいたします。」
- (電話を代わってもらう)
- 自分:「改めまして▲▲大学▲▲学部4年の◯◯です。この度は他社への入社を決めたため、内定を辞退させていただきたくご連絡いたしました。」
- 担当者:「差し支えなければ、入社先について伺ってもよろしいでしょうか。」
- 自分:「はい、◯◯業界の株式会社■■に入社を決めました。御社にも大変魅力を感じておりましたが、第一志望として営業職に挑戦したいと考え、このような決断となりました。ご期待に添えず申し訳ございません。」
- 担当者:「理由をお聞かせいただきありがとうございます。◯◯さんにはぜひ入社いただきたいと考えていたので残念ですが、今後のご活躍をお祈りいたします。」
- 自分:「ご理解いただきありがとうございます。改めてこの時期に内定を辞退することになり、大変申し訳ございません。◯◯様をはじめ関係者の皆様には大変お世話になりました。それでは失礼いたします。」
- 担当者:「こちらこそありがとうございました。それでは失礼いたします。」
このように、必ずしも会話がスムーズに進むとは限りませんが、誠意を持って謝罪と感謝を伝えられれば問題ありません。
また、将来その企業に転職する可能性がある場合を除き、入社先や辞退理由をすべて正直に伝える必要はありません。相手に納得してもらえる説明を意識することが大切です。
担当者へ送る例文を紹介#2
電話をかけたが繋がらなかった場合
内定辞退の連絡を入れても、担当者が不在で電話が繋がらないことがあります。
このような場合でも「電話をかけた」という事実は残るため、誠意を持って直接伝えようとした姿勢は示せています。そのうえで、メールで辞退の意思を伝えれば問題ありません。
件名:内定辞退のご連絡
◯◯株式会社 人事部 ◯◯様
お世話になっております。▲▲大学▲▲学部4年の◯◯と申します。
この度は内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。
慎重に検討を重ねた結果、他社への入社を決断いたしましたため、内定を辞退させていただきたく存じます。
先ほどお電話を差し上げましたが繋がらなかったため、まずはメールにてご連絡申し上げます。
改めてお電話を差し上げ、直接お詫びとお礼をお伝えできればと考えております。
本来であれば直接お伺いすべきところ、このような形でのご連絡となり大変恐縮ではございますが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
末筆ながら、貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます。
▲▲大学▲▲学部4年
◯◯
電話番号
メールアドレス
メールを送った後、担当者から折り返しで電話がかかってくることもあります。その際は、簡潔に辞退理由を伝えれば十分でしょう。
担当者へ送る例文を紹介#3
内定辞退の電話をしたいが担当者がわからない場合
内定辞退の連絡をしたいものの、担当者の連絡先が分からないときは、内定者マイページや選考用マイページを通じて連絡しましょう。
◯◯株式会社
人事部 ◯◯様
お世話になっております。▲▲大学▲▲学部4年の◯◯と申します。
誠に恐縮ではございますが、貴社からいただいた内定を辞退させていただきたく、ご連絡申し上げます。
理由といたしましては、進路を改めて検討した結果、他社への入社を決断したためです。
本来であればお電話にてお伝えすべきところ、連絡先が分からずお問い合わせフォームからのご連絡となり、重ねてお詫び申し上げます。内定承諾後の辞退となり、ご迷惑をおかけすることも心より申し訳なく存じます。
これまで採用に携わってくださった皆様、内定後にご支援いただいたチームの皆様には、心より感謝申し上げます。
末筆ながら、貴社のさらなるご発展をお祈りいたします。
▲▲大学 ▲▲学部4年
◯◯
マイページからの連絡であれば、どの学生からの問い合わせかすぐに把握されるため、改めて詳細を説明する必要はありません。
また、後から電話で折り返しがあっても深く追及されないよう、文章には簡単な辞退理由を添えておくと安心です。
納得した内定先がないけど、今の内定先は辞退したい人におすすめの方法
「内定はあるものの、どうしても納得できず辞退したい」という状況に悩む人も少なくありません。
その場合は、次のような行動を取るのがおすすめです。
- 秋以降でも内定がもらえる企業はある
- 新たな内定先を得るために、就活エージェントを活用する
- 内定を持っていることを活用して就活する
納得した内定先がない人におすすめの方法#1
秋以降でも内定がもらえる企業はある
多くの企業では、6月から10月にかけて一定数の辞退者が出るため、その枠を補う目的で秋選考を実施するケースは少なくありません。
納得できないまま内定を承諾してしまい、内定式の時期を迎えたとしても、新たに自分に合う企業と出会える可能性は十分にあります。
大切なのは諦めず、秋以降も採用を行っている企業を探してみることです。
納得した内定先がない人におすすめの方法#2
新たな内定先を得るために、就活エージェントを活用する
秋以降に内定を得たい場合は、就活エージェントを積極的に活用することが重要です。
内定辞退者の枠を補う採用では、募集人数が少なく非公開で進められるケースもあるため、個人で探すだけでは機会を逃してしまう可能性があります。
学歴や就活の進捗に不安がある人でも、就活エージェントを通じて自分に合った企業に出会える可能性は十分にあるでしょう。
納得した内定先がない人におすすめの方法#3
内定を持っていることを活用して就活する
すでに1社以上の内定を得ている場合は、それ自体が「他社から能力や人柄を認められた証」となります。この実績を活かして、別の企業に応募することも効果的です。
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内定辞退に関するよくある質問
承諾後に内定辞退の電話をするのは違法ですか?
内定承諾後に辞退の電話をすることは違法ではありません。
内定者は承諾をしたとしても、入社2週間前までは辞退をする権利があります。この権利は、民法627条1項に以下のように明記されています。
当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。
引用元:e-G法令検索(民法627条1項)
例えば4月1日入社なら、3月中旬までに辞退しなければ、他社で働くことはできません。どんなに決断が決まらずに悩んでいたとしても、3月上旬までには結論を出すようにしましょう。
内定辞退はいつまで許されますか?
民法627条1項では、雇用契約は2週間前までに申し出れば解約できると定められています。
したがって、4月入社の場合は3月中旬ごろまでは法的には辞退が可能です(3月上旬まで結論を出す)。
ただ、企業は入社前の書類準備や資格取得支援、配属先の調整などを進めているため、辞退の決断をしたら一日でも早く伝えることが望ましいでしょう。
内定辞退理由を聞かれたら答えなくてはダメですか?
内定辞退の理由を必ず明かす義務はありません。
答えたくない場合は、「将来の方向性を見直し、異なる職種に進むことにいたしました」「他社の選考を通じて、より志望度の高い企業への入社を決断しました」など、簡潔な理由を伝えると良いでしょう。
内定辞退をメールでするのは失礼ですか?
基本的に、内定辞退の連絡は電話で行うのが望ましいです。新卒採用には多くの時間や費用がかかっているため、メールだけで済ませると誠意が伝わりにくいからです。
やむを得ずメールで伝えた場合も、担当者から折り返しの電話がかかってきて理由を確認されたりするので、結果的に電話対応が必要になるケースは多くあります。
内定辞退の電話が怖い人のまとめ
内定辞退は誰にとっても不安なものですが、基本的なマナーを守れば円満に伝えることができます。大切なのは、誠意を持って早めに対応することです。
- 内定辞退の電話は誰でも怖いのでしたくない
- 誠意を持って対応すれば円満に辞退できる
- 円満に内定辞退を伝えたいときのポイント
- 決めたら即連絡(遅いほど企業負担が増す)
- 昼休みや夜間は避け平日午前中を目安に
- 事前に「辞退の件でお電話したい」とメールで連絡
- 納得内定がないが今の内定は辞退したい場合
- 秋以降も求人はある(辞退の補充求人など)
- 新たな内定をもらうために行動する
新たな内定先を見つけたいという場合は、就活エージェントを活用するのがおすすめです。非公開求人や秋以降の採用情報も多く保有しており、自分一人では見つけにくい企業と出会える可能性があります。
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