自動車整備士資格の取り方は、学校などの一種養成施設で学ぶルートと、整備工場などで働きながら実務経験を積むルートの大きく2つです。
未経験で学校に通える人は、二級自動車整備士の養成課程が考えやすく、二級課程の修業年限は2年以上です。すぐ働きたい人は、無資格・未経験可の整備補助求人から入り、まず3級、その後2級を目指す流れが現実的です。
ただし、受験資格は学歴・養成施設・実務経験で変わります。費用も学校の学費、二種養成施設の講習料、登録試験の手数料などで異なるため、先に自分のルートを決めましょう。
- 未経験なら、主に一種養成施設で学ぶルートがあります。
- 働きながら目指す場合は、実務経験を積んで受験資格を満たす流れになります。
- 整備士転職では、一般的な整備ができる2級自動車整備士が見られやすい資格です。
- 試験日程、受験資格、手数料は年度ごとに公式情報を確認してください。
迷ったら、通学できる人は2級課程、すぐ働きたい人は3級→2級で考えると、期間と費用を比較しやすくなります。
| 対象者・向いている人 | 目指しやすい級 | 主なルート | 期間の目安 | 費用の考え方 |
|---|---|---|---|---|
| 学校に通える未経験者 | 2級 | 一種養成施設(専門学校・高校・職業能力開発校) | 二級課程は修業年限2年以上 | 学費が中心(学校により異なる・要確認) |
| 働きながらの未経験者 | まず3級→2級 | 現場で実務経験+二種養成施設 | 二種の二級・三級課程は6カ月 | 受験手数料・講習料が中心(目安・要確認) |
| 実務経験のある人 | 2級・上位の1級 | 実務経験+登録試験・技能検定 | 3級合格後2年以上などの要件あり | 登録試験手数料+交付手続き(要確認) |
自動車整備士資格の取り方は大きく2ルート
自動車整備士資格は、受験資格を満たして技能検定に合格することで取得します。
取り方は大きく、学校などの養成施設で学ぶルートと、働きながら実務経験を積むルートです。
未経験から働くなら3級→2級、学校に通えるなら2級課程から検討すると、順番を決めやすくなります。
- 未経験なら一種養成施設ルート
- 働きながらなら実務経験ルート
- 最初は3級、その後2級を目指す
- 未経験者のおすすめ順番
取り方#1
未経験なら一種養成施設ルート
未経験から整備士を目指すなら、整備専門学校、高校、職業能力開発校などの一種養成施設が代表的です。
国土交通省は、一種養成施設を主として実務経験がない人を対象とする施設と案内しています。
二級自動車整備士の養成課程は、高等学校卒業者または同等以上を入校資格とし、修業年限は2年以上です。
取り方#2
働きながらなら実務経験ルート
整備工場、ディーラー、カー用品店、ガソリンスタンドなどで働きながら、実務経験を積んで受験資格を満たすルートもあります。
実務経験者向けには、各都道府県の自動車整備振興会技術講習所などにあたる二種養成施設があります。
二種養成施設の二級・三級自動車整備士養成課程は、修業年限6カ月と案内されています。
取り方#3
最初は3級、その後2級を目指す
実務経験のみで2級を受ける場合は、3級合格後2年以上などの要件があります。働きながらなら3級を入口にしましょう。
3級で基礎を押さえた後に、実務を続けながら2級を目指すと、受験資格の流れを整理しやすくなります。
取り方#4
未経験者のおすすめ順番
どのルートが向くかは、学校に通えるか、働きながら進めたいかで変わります。
タイプ別のおすすめ順番
- 専門学校・高校・職業能力開発校に通える人は、一種養成施設で2級課程を目指しやすい。
- 働きながらの人は、まず3級を取り、その後2級を目指す流れが現実的。
- 1級は2級より高度な整備の資格で、2級取得後の上位資格として検討する。
出典:国土交通省「自動車整備士になるために」「受験資格について」「自動車整備士養成施設について」(2026年6月21日確認)。
自動車整備士資格の種類
自動車整備士資格は、1級、2級、3級、特殊整備士に分類されます。
転職でどの資格が見られるかを考える前に、それぞれの役割を押さえておきましょう。
- 3級自動車整備士
- 2級自動車整備士
- 1級・特殊整備士
| 種類 | 国交省の説明 | 転職での見方 | 目指すべき人 | 次に狙う資格 |
|---|---|---|---|---|
| 3級 | 自動車各装置の基本的な整備ができる | 入口資格。未経験求人で学ぶ姿勢を示しやすい | 未経験から現場に入る人 | 2級 |
| 2級 | 自動車の一般的な整備ができる | 応募条件・歓迎条件の中心になりやすい | 現場で長く働きたい人 | 1級・特殊整備士 |
| 1級 | 2級より高度な整備ができる | 高度診断・教育・管理寄りで評価されることがある | 2級取得後に上を目指す人 | 特殊整備士 |
| 特殊整備士 | 各分野の専門知識・技能を有する | 電気装置、車体、タイヤなどで活きる | 専門分野を深めたい人 | — |
転職で見るときの整理
- 3級は、未経験から現場に入る入口資格として考えます。
- 2級は、応募条件や歓迎条件の中心になりやすい資格です。
- 1級は、2級取得後に高度診断・教育・管理寄りの役割を目指すときに検討します。
資格の種類#1
3級自動車整備士
3級自動車整備士は、自動車各装置の基本的な整備ができるレベルの資格です。
未経験から現場に入り、基礎的な整備作業や点検を学びながら資格取得を目指す人の入口になります。
資格の種類#2
2級自動車整備士
2級自動車整備士は、自動車の一般的な整備ができるレベルの資格です。
求人票では、2級ガソリン、2級ジーゼル、2級自動車シャシ、2級二輪などが、条件や歓迎資格の中心として見られます。
資格の種類#3
1級・特殊整備士
1級自動車整備士は、2級より高度な自動車整備ができるレベルの資格です。
特殊整備士には、自動車タイヤ整備士、自動車電気装置整備士、自動車車体整備士があります。
出典:国土交通省「自動車整備士になるために」(2026年6月21日確認)。
未経験から自動車整備士資格を取る方法
未経験から取る方法は、学校で学ぶか、現場に入って実務経験を積むかで変わります。
年齢、学歴、生活費、すぐ働きたいかどうかで選び方が変わるため、最短だけで決めないことが大切です。
- 専門学校・高校・職業能力開発校で学ぶ
- 整備工場で実務経験を積む
- 無資格求人を選ぶときの確認点
未経験ルート#1
専門学校・高校・職業能力開発校で学ぶ
一種養成施設には、整備専門学校、高等学校、職業能力開発校などがあります。
一種養成施設の所定課程を修了すると、修了後2年間の実技試験免除と技能検定の受験資格が与えられます。
学費や通学期間はかかりますが、未経験から2級を狙いやすいルートです。
未経験ルート#2
整備工場で実務経験を積む
すぐ働きたい人は、無資格・未経験可の整備補助求人から入る方法もあります。
ただし、受験資格に必要な実務経験として認められるかは、業務内容や証明書の発行可否まで確認してください。
入社前に、資格取得支援、講習への参加、受験費用の補助、合格後の資格手当を聞いておきましょう。
- 無資格・未経験可の整備補助求人に応募する
- 受験資格になる実務内容か、証明書を出せるかを確認する
- 実務経験を積み、3級の受験資格を満たす(必要年数は要公式確認)
- 講習や登録試験を受け、3級に合格する
- 実務を続け、2級を目指す(要件は要公式確認)
未経験ルート#3
無資格求人を選ぶときの確認点
無資格求人は入口として有効ですが、洗車、回送、接客、タイヤ交換だけで終わる求人もあります。
資格取得を目指すなら、点検、分解、整備、先輩整備士の補助にどこまで関われるかを確認してください。
- 受験時に実務経験証明書を発行してもらえるか。
- 整備補助の範囲に、点検・分解・整備補助が含まれるか。
- 講習日は出勤扱いか、休みを取って参加する扱いか。
- 講習料・受験料の補助や、合格後の資格手当があるか。
出典:国土交通省「自動車整備士養成施設について」「受験資格について」(2026年6月21日確認)。
試験・受験資格・費用の確認ポイント
自動車整備士資格では、国土交通省の技能検定と、JASPAなどが実施する登録試験を分けて理解します。
実務上は登録試験を受け、合格後に技能検定免除を使って手続きを進める流れが一般的です。
日程、受験資格、手数料は年度や試験種目で変わるため、受験前に公式情報を確認してください。
- 国土交通省の技能検定
- JASPAの登録試験
- 令和8年度の日程・手数料例
- 資格取得にかかる費用の考え方
| 級 | 養成施設ルート | 実務経験ルート | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 3級 | 養成施設の所定課程を修了して受験資格を得る | 実務経験を積んで受験資格を満たす(必要年数は要公式確認) | 未経験からの入口になりやすい |
| 2級 | 一種の二級課程(高卒等以上・修業年限2年以上)/二種は6カ月課程 | 実務経験のみの場合は3級合格後2年以上などの要件 | ガソリン・ジーゼル・シャシ・二輪など種目別(要公式確認) |
| 1級 | 所定の受験資格を満たして受験 | 2級取得後の上位資格として検討 | 受験資格・実務年数の詳細は要公式確認 |
試験確認#1
国土交通省の技能検定
国土交通省は、自動車整備士になるには受験資格を満たしたうえで、国土交通大臣が行う技能検定に合格する必要があると案内しています。
技能検定は学科試験と実技試験で行われ、一級では筆記と口述試験があります。
令和8年度の技能検定実施計画では、二級自動車シャシ整備士の実施予定が掲載されています。
試験確認#2
JASPAの登録試験
登録試験は、国土交通大臣の登録を受けた者が行う試験です。
登録試験に合格すると、合格した種目について技能検定が合格後2年間免除されます。そのため登録試験を活用して資格取得を目指す流れが一般的です。
申請や交付の手続き、手数料は、JASPAや各都道府県自動車整備振興会の情報を確認してください。
- 受験する年度で日程・手数料は変わります。
- この記事では、令和8年度の案内を確認例として扱います。
試験確認#3
令和8年度の日程・手数料例
JASPAの令和8年度登録試験案内では、学科試験の受験手数料は一級が9,300円、一級以外が7,200円、実技試験が14,000円とされています。
同案内では、第1回の申請受付が令和8年7月27日から7月31日、学科試験日が令和8年10月4日、第2回の申請受付が令和8年12月14日から12月18日、学科試験日が令和9年3月14日とされています。
試験確認#4
資格取得にかかる費用の考え方
費用はルートで異なり、試験手数料だけでは完結しません。学費や講習料、会社の支援まで含めて総額で考えます。
総額を見るときの分け方
- 学校ルートは、学費・教材費・通学費の比重が大きくなりやすい。
- 働きながらのルートは、講習料・受験料・交通費・交付費用を足して見る。
- 会社の支援がある場合は、補助対象と自己負担分を分けて確認する。
| 費用の種類 | 内容 | 目安 |
|---|---|---|
| 学校ルート | 一種養成施設の学費・教材費 | 学校により異なる(要公式確認) |
| 働きながらルート | 二種養成施設の講習料・教材費 | 施設により異なる(要公式確認) |
| 試験手数料 | 登録試験の学科・実技手数料 | 学科 一級9,300円/一級以外7,200円、実技14,000円(令和8年度の例) |
| 会社の資格取得支援 | 講習費・受験料の補助、資格手当 | 会社により異なる(要確認) |
出典:国土交通省「自動車整備士になるために」「試験の内容について」「自動車整備技能登録試験について」「自動車整備士技能検定試験の実施計画」/JASPA「自動車整備技能登録試験のご案内(令和8年度)」(2026年6月21日確認)。
自動車整備士資格は転職でどう見られるか
資格取得後にどの級まで目指すかを決めるために、転職での見られ方も確認しておきましょう。
整備士資格は、整備士求人で応募条件や歓迎条件に入ることが多い資格です。
ただし、資格だけで年収が決まるわけではなく、ディーラー、整備工場、車検場、建機、バイク、サービスフロントなど職場で変わります。
- job tagの年収・求人倍率を見る
- 2級が評価されやすい求人
- 資格取得支援のある会社
転職評価#1
job tagの年収・求人倍率を見る
job tagでは、自動車整備士の賃金年収は全国503.8万円です。
求人賃金月額は25.1万円、有効求人倍率は5.45と示されています。
| 項目 | 全国データ | 見方 |
|---|---|---|
| 賃金年収 | 503.8万円 | 職業分類の統計として見る |
| 労働時間 | 166時間 | 月あたりの労働時間の目安 |
| 年齢 | 40.6歳 | 経験者を含む統計 |
| 求人賃金月額 | 25.1万円 | ハローワーク求人統計の月額 |
| 有効求人倍率 | 5.45 | 求人需要の目安 |
転職評価#2
2級が評価されやすい求人
国土交通省は、2級自動車整備士を自動車の一般的な整備ができる資格と説明しています。
そのため、整備士求人では2級ガソリン・ジーゼル・シャシ・二輪などが条件や歓迎資格に入ることがあります。
未経験から入る場合も、2級取得まで支援してくれる会社かを確認すると、入社後の伸びしろを見やすくなります。
転職評価#3
資格取得支援のある会社
転職先を選ぶときは、資格取得支援の有無を確認してください。
講習費用、受験費用、試験日の休み、合格後の資格手当、2級取得後の職務範囲まで見ると判断しやすくなります。
出典:厚生労働省 job tag「自動車整備士」/国土交通省「自動車整備士になるために」(2026年6月21日確認)。
整備士求人の探し方
資格取得を前提に整備士求人を探すなら、仕事内容と支援制度をセットで確認してください。
求人票の「未経験歓迎」だけでなく、どの資格まで会社が支援するかを見ましょう。
- 整備士向け転職サービスを使う
- 面接で聞くこと
- 資格取得予定者の伝え方
求人探し#1
整備士向け転職サービスを使う
整備士向け転職サービスでは、未経験可、無資格可、資格取得支援あり、2級歓迎、ディーラー、民間整備工場などで求人を絞れます。
資格をこれから取る人は、応募時に現在の経験、目指す級、通学や講習の予定を伝えましょう。
自動車整備士の転職エージェント・サイトおすすめ比較も求人探しの入口になります。
求人探し#2
面接で聞くこと
面接では、資格取得支援、配属先、整備内容、残業、休日、工具の自己負担、資格手当を確認してください。
未経験者は、洗車や回送だけでなく、整備補助として学べる時間があるかも聞いておきましょう。
求人探し#3
資格取得予定者の伝え方
履歴書や面接では、「いつ、どの級を、どのルートで目指しているか」を具体的に伝えると評価されやすくなります。
たとえば、二種養成施設の受講予定、登録試験の申請予定、現在の実務経験月数を整理しておくと話しやすいです。
CareerLynx内の整備士関連記事もあわせて確認してください。
よくある質問
- 自動車整備士資格は未経験でも取れますか?
- 3級と2級はどちらを目指すべきですか?
- 登録試験と技能検定は何が違いますか?
- 独学でも取れますか?
- 取得まで何年かかりますか?
- 費用はいくらかかりますか?
- 社会人でも取れますか?
- 女性・異業種からでも目指せますか?
FAQ#1
自動車整備士資格は未経験でも取れますか?
未経験でも、一種養成施設で学ぶルートがあります。
働きながら目指す場合は、受験資格に必要な実務経験を満たせる仕事内容かを確認してください。
FAQ#2
3級と2級はどちらを目指すべきですか?
未経験から働きながら進むなら、まず3級、その後2級を目指す流れが考えやすいです。
専門学校などで2級課程に進める人は、2級取得を前提にルートを組む選択肢もあります。
FAQ#3
登録試験と技能検定は何が違いますか?
技能検定は国土交通大臣が行う試験です。
登録試験は国土交通大臣の登録を受けた者が行う試験で、合格した種目について技能検定が合格後2年間免除されます。
FAQ#4
独学でも取れますか?
取得には技能検定または登録試験の合格が必要で、受験には実務経験や養成施設の課程などの受験資格が求められます。
学科対策を独学で補う人はいますが、受験資格を独学だけで満たすのは難しいため、実務経験か養成施設のルートを前提に考えてください。
FAQ#5
取得まで何年かかりますか?
取得までの期間はルートで異なります。一種養成施設の二級課程は修業年限2年以上、二種の二級・三級課程は6カ月が目安です。
働きながらの場合は実務経験の期間が加わり、実務のみで2級を受けるには3級合格後2年以上などの要件があります(要公式確認)。
FAQ#6
費用はいくらかかりますか?
費用はルートで異なります。登録試験の手数料は学科が一級9,300円・一級以外7,200円、実技14,000円です(令和8年度の例)。
学校ルートの学費や講習料は学校・施設により異なるため、交付などの手続き費用も含めて総額を公式情報で確認してください。
FAQ#7
社会人でも取れますか?
社会人でも、働きながら実務経験を積むルートや、修業年限6カ月の二種養成施設を使うルートがあります。
- 日中勤務と講習日程を両立できるか。
- 会社の資格取得支援や試験日の休みがあるか。
- 受験時に実務経験証明を出してもらえるか。
まず無資格・未経験可の求人で実務経験を積み、3級から2級へ進む流れが現実的です(必要年数は要公式確認)。
FAQ#8
女性・異業種からでも目指せますか?
ルート自体に性別や前職の制限はありません。未経験可の求人や養成施設は、女性や異業種からの転職でも利用できます。
実務経験が受験資格として認められる仕事内容か、資格取得支援があるかを、応募前に確認しておくと安心です。
まとめ
自動車整備士資格の取り方は、未経験向けの養成施設ルートと、働きながら実務経験を積むルートに分かれます。
整備士転職では、一般的な整備ができる2級自動車整備士が見られやすく、3級から2級へ進む流れも現実的です。
受験資格、試験日程、手数料、実技免除の扱いは年度ごとに変わるため、国土交通省とJASPAの最新情報を確認してから準備しましょう。
- 未経験は、学校で学ぶ一種養成施設ルートか、働きながらの実務経験ルート。
- 働きながらなら、3級→2級の順が現実的。2級は整備士求人で見られやすい。
- 受験資格・費用・試験日程は年度や級で変わるため、公式情報で確認する。

