工場勤務におすすめの資格12選|未経験の入口から設備管理まで目的別に解説

結論、工場勤務で迷ったら最初はフォークリフトを候補にします。構内物流・荷役で使いやすく、短期間で取得しやすい入口です。

燃料・化学系なら危険物乙4、重量物を扱うなら玉掛け、溶接職ならアーク溶接が入口になります。設備管理・保全へ広げるなら、ボイラー技士二級・機械保全技能士・電験三種を段階的に狙います。

ただし、資格を取れば必ず年収が上がるわけではありません。収入は現場・夜勤や交代勤務・役割・資格手当で決まります。

  • この記事では、取得しやすさ・現場需要・手当への効き方・次のキャリアへの接続で比較します。各資格は個別記事へのリンクで詳しく確認できます。
先に結論
  • 迷ったらフォークリフトを最初の候補にします。倉庫・構内物流・工場の荷役で使いやすい定番の入口です。
  • 燃料・化学系は危険物乙4、重量物は玉掛け、溶接職はアーク溶接から選びます。
  • 単価と安定を上げたいなら、設備管理・保全のボイラー技士・機械保全技能士・電験三種へ段階的に広げます。
  • 年収は資格名だけで決まりません。現場・夜勤や交代勤務・役割・手当の内訳まで見ます。
目次

12資格の意思決定比較表

冒頭では、最初の1本を選ぶための判断材料に絞ります。費用負担は原文の制度・講習・受験情報からの相対目安です。

資格最初の1本向き取得の目安費用負担向く現場次に取る資格
フォークリフト普通免許ありなら31時間コースが目安倉庫・構内物流・工場の荷役玉掛け
危険物乙4試験日程による燃料・化学の工場、設備管理ボイラー技士二級
玉掛け受講先による軽〜中重量物の荷役・設備搬入小型移動式クレーン
小型移動式クレーン学科13時間・実技7時間が基本建設・設備搬入、工場の荷下ろし床上操作式クレーン
アーク溶接21時間以上軽〜中製造・建設・鉄骨の溶接ガス溶接
ガス溶接受講先による軽〜中切断・配管・薄物の加工アーク溶接
ボイラー技士(二級)試験+実務経験または20時間の実技講習自家用ボイラーのある工場機械保全技能士
機械保全技能士3級は実務経験不問、2級は2年以上が目安受検級による製造業の設備保全電験三種
電験三種4科目・科目合格制度あり軽(学習負担は高め)設備管理・ビルメン・保安第二種電気工事士
床上操作式クレーン3日間程度が目安工場・倉庫の天井クレーンクレーン運転士免許
第二種冷凍機械責任者3科目・講習ルートあり冷凍・空調設備のある工場、設備管理電験三種
消防設備士 乙種第6類試験日程による消火器点検・防災設備、設備管理危険物乙4

費用は受講料・受験料だけでなく、講習料や交付・申請手数料まで含めて見ます。会社負担や資格手当の有無は求人ごとに確認してください。

資格の区分は「国家資格(免許)」「技能講習」「特別教育」で意味が違います。就ける業務や必要な手続きが変わるため、この記事では区分をそろえて紹介します。

工場の資格の選び方

工場の資格は、未経験でも取れるか・現場の需要・手当・次のキャリアへの接続で選びます。まずこの軸を押さえると、資格の取り違いを防げます。

状況別・最初の1本と次の一手

  • 未経験で早く働きたい:まずフォークリフト、次に玉掛けで荷役の幅を広げる
  • 資格手当を狙いたい:まず危険物乙4、次にボイラー技士二級を重ねる
  • 設備保全に行きたい:まず危険物乙4、次に機械保全技能士2級へ進む
  • 溶接で手に職:まずアーク溶接、就く作業に応じてガス溶接を足す
  • クレーン・重量物:まず玉掛け、次に小型移動式クレーンへ広げる
見るポイント
  • まず受検・受講のハードル(実務経験の要否)で入口を絞る
  • 次に応募先の現場が実際に扱う設備・作業から必要資格を逆算する
  • 最後に手当・年収への効き方を「会社による目安」として見積もる

選び方#1
未経験でも取れるかで入口を絞る

未経験からまず取るなら、実務経験がなくても受けられる資格を選びます。フォークリフト運転技能講習や危険物乙4、玉掛け技能講習は、実務経験の要件がなく申し込めます。

一方で、上位の設備資格は受検資格や実務経験が絡むものがあります。受検資格の有無で、いま取れる資格と後回しにする資格を仕分けると、遠回りを避けられます。

選び方#2
現場の需要から逆算する

資格は「持っていると有利」ではなく「その作業がある現場で必要」という順で効きます。倉庫や構内物流ならフォークリフト、危険物を扱う工場なら危険物乙4、というように配属先の作業から逆算します。

求人票や面接で「配属先で実際に使う設備・作業は何か」を確認すると、取るべき資格がずれません。資格名だけで応募先を選ばないのがコツです。

選び方#3
手当・年収への効き方を目安で見る

資格手当は会社ごとに大きく違い、月数千円の例から、基本給に内包されて内訳が見えない例まであります。「資格手当あり」の一文だけでは、実際の上乗せ額は読めません。

年収そのものも、資格名より現場・夜勤や交代勤務・役割で決まります。求人票の年収例は、資格の有無ではなく勤務条件の内訳まで分解して比べましょう。

この記事の選定基準
  • 求人で使いやすいか:歓迎・必須になりやすい資格を優先
  • 取得ハードルが高すぎないか:未経験の入口にしやすい資格を重視
  • 現場で任される作業が明確に広がるか:荷役・溶接・保全など作業と結び付くものを選定
  • 資格手当・キャリアアップに効くか:会社ごとの差を前提に評価
  • 設備管理・保全など次の資格へ接続しやすいか:段階的に広げられる資格を残す

未経験から取りたい資格

未経験からの入口は、実務経験がなくても取れて、工場・物流の求人で歓迎されやすい資格です。ここでは①どんな人向けか②取りやすさ・費用の目安③活きる仕事・手当の順で紹介します。

この章の要点
  • フォークリフトは、倉庫・構内物流で最も求人が多い定番の入口
  • 危険物乙4は、燃料・化学を扱う工場や設備管理への足場になる
  • 玉掛け・小型移動式クレーンは、重量物を扱う現場で組み合わせて効く

入口#1
フォークリフト運転技能講習

倉庫・構内物流・工場の荷役に早く入りたい人に向く資格です。最大荷重1t以上を運転する業務では、フォークリフト運転技能講習の修了が必要になります。

所有免許で受講コースが変わり、普通免許ありなら31時間コースが目安です。費用は登録教習機関により差がありますが、目安として3万円台の例があります。倉庫・製造・ドライバーの積み下ろしまで幅広く活き、資格手当の対象になる会社もあります。

受講コースの選び方や費用の目安、日数まで知りたい人は個別記事で確認できます。

入口#2
危険物取扱者 乙種第4類

燃料・化学系の工場や設備管理に関心がある人に向く資格です。ガソリン・灯油・軽油など第4類の引火性液体を扱う現場で評価されます。

乙種は受験資格が不要で、未経験・文系でも受けられます。試験は五肢択一で実技がなく、乙種の試験手数料は5,300円です。化学・塗料・燃料系の工場や設備管理、ガソリンスタンドで活き、設備保全へ進む足場にもなります。

試験範囲や勉強の進め方、求人票での活かし方まで知りたい人は個別記事で確認できます。

入口#3
玉掛け技能講習

重量物の荷役や設備搬入に関わりたい人に向く資格です。玉掛けは、クレーン等で荷を掛け外しする作業の資格です。

つり上げ荷重1t以上のクレーン等では玉掛け技能講習の修了等が必要で、判断基準は荷の重さではなく使う機械の能力です。費用・日数は登録教習機関で変わります。

工場の設備搬入や重量物の移動で活き、クレーン系の資格と組み合わせると任される作業が広がります。荷役を担う現場では歓迎されやすい資格です。

  • 技能講習と特別教育の違いや取り方まで知りたい人は個別記事で確認できます。

入口#4
小型移動式クレーン運転技能講習

資材の荷下ろしや設備搬入まで作業範囲を広げたい人に向く資格です。つり上げ荷重1t以上5t未満の移動式クレーンを扱います。

トラッククレーンなどで資材の荷下ろしや設備搬入を担う現場で見かけます。学科13時間・実技7時間が基本で、玉掛けとセットで求められることが多い資格です。

建設・設備・工場を横断して求人があり、荷を「動かす」役割で応募の幅が広がります。玉掛けとの違いや転職で使える仕事まで知りたい人は個別記事で確認できます。

手に職をつける加工・溶接の資格

溶接は、金属加工・鉄骨・製造で長く使える手に職系のスキルです。まず就きたい仕事が電気を使う溶接かガスを使う溶接かを確認してから、資格を選びます。

アーク溶接は「特別教育」、ガス溶接は「技能講習」で別の制度です。片方を修了しても、もう片方の業務には就けません。就きたい仕事の溶接を先に決めましょう。

見るポイント
  • 電気で溶接する仕事なら、アーク溶接特別教育を起点にする
  • ガスで切断・配管・薄物を扱うなら、ガス溶接技能講習を確認する

加工・溶接#1
アーク溶接等特別教育

電気を使う溶接で手に職をつけたい人に向く資格です。アーク溶接は、金属を溶接・溶断する作業で、労働安全衛生法に基づく特別教育を修了して就けます。

鉄骨や厚板を扱う製造・建設・設備で使われます。学科11時間・実技10時間の合計21時間以上が告示上の最低時間で、修了試験はありません。

費用は受講料とテキスト代の総額で確認します。未経験が最初に取る溶接資格として選ばれています。取り方やガス溶接との違い、年収の目安まで知りたい人は個別記事で確認できます。

加工・溶接#2
ガス溶接技能講習

切断・配管・薄物などガスを使う作業に就きたい人に向く資格です。可燃性ガスと酸素を使って金属を溶接・溶断します。

ガス溶接は就業制限業務にあたる技能講習です。アーク溶接とは熱源も制度も別で、現場によっては両方を使います。

長く働くなら、片方を取ってから、もう片方を入社後に足す進め方も現実的です。取り方やアーク溶接との違い、向く作業まで知りたい人は個別記事で確認できます。

単価と安定を上げる設備・保全の資格

設備管理・保全の資格は、単価と雇用の安定を上げたい人の上位の一手です。入口資格で現場に入ったあと、経験を積みながら狙うと効きます。

この章の要点
  • ボイラー技士・機械保全技能士は、工場の設備保全で評価されやすい
  • 電験三種は、設備管理・ビルメンで有資格者しか担えない業務に就ける
  • 床上操作式クレーンは、工場の天井クレーンを扱う就業区分に入れる
  • 冷凍機械責任者・消防設備士乙6は、冷凍設備・消火器の点検保安で幅を広げる

設備・保全#1
ボイラー技士(二級)

自家用ボイラーのある工場や設備管理へ進みたい人に向く資格です。労働安全衛生法に基づく国家資格(免許)で、工場転職の入口はまず二級です。

ボイラー技士は、自家用ボイラーのある工場で取扱作業主任者の選任につながります。二級は受験資格不要ですが、試験合格だけでは免許になりません。

免許には実務経験かボイラー実技講習(20時間)の修了が必要です。試験手数料は8,800円で、費用は実技講習料・免許申請手数料を含む総額で見積もります。

  • 級の違いや免許までの手続き、費用まで知りたい人は個別記事で確認できます。

設備・保全#2
機械保全技能士

製造業の保全職へ進みたい人に向く資格です。職業能力開発促進法に基づく技能検定(国家検定)で、保全職への転職で評価されます。

等級(特級〜3級)と作業区分(機械系・電気系・設備診断)の2軸で選びます。3級は実務経験不問、2級は実務経験2年以上が目安で、転職では2級が一つの基準です。

設備保全は有効求人倍率が高く、人手不足の需要が続いています。自分の現場で扱う設備に合わせて区分を選びましょう。

  • 等級と作業区分の選び方や取り方まで知りたい人は個別記事で確認できます。

設備・保全#3
電験三種(第三種電気主任技術者)

設備管理・ビルメン・保安管理で上位を狙いたい人に向く資格です。事業用電気工作物の保安監督という独占業務に就ける国家資格です。

設備管理・ビルメン・保安管理への転職で評価されやすく、有資格者しか担えない業務に直結するのが強みです。試験は理論・電力・機械・法規の4科目です。

科目合格制度を使えば働きながら数年で狙えます。受験手数料は7,700円(インターネット申込)で、免状交付手数料2,350円が別途かかります。難易度は高めですが、上位を目指す人の到達点になります。

  • 科目合格の使い方や電気工事士との違いまで知りたい人は個別記事で確認できます。

設備・保全#4
床上操作式クレーン技能講習

工場・倉庫の天井クレーンを扱う現場に入りたい人に向く資格です。つり上げ荷重5t以上の床上操作式クレーンを運転できる技能講習です。

受講に実務経験は不要で、学科・実技を合わせて3日間程度が目安です。費用はおおむね3〜4万円で、玉掛けと併せ持つと配置しやすく重宝されます。

名前が似た小型移動式やクレーン運転士免許とは就業区分が別なので、扱う機種と荷重を確認しましょう。できることやクレーン免許との違いまで知りたい人は個別記事で確認できます。

設備・保全#5
第二種冷凍機械責任者

冷凍・空調設備のある工場や設備管理に進みたい人に向く資格です。高圧ガス保安法に基づく国家資格(高圧ガス製造保安責任者)です。

1日の冷凍能力300t未満の製造施設の保安を担え、冷凍・空調設備のある工場や設備管理で評価されやすい資格です。試験は法令・保安管理技術・学識の3科目です。

講習と検定試験を経ると国家試験は法令1科目になります。受験手数料は電子申請11,100円(令和7年度)で、講習料や免状交付の手数料は別にかかります。

  • 冷凍保安責任者への選任には、免状に加えて所定の実務経験が必要です。資格を取れば即選任ではないため、求人票では選任前提か補助からかを確認しましょう。

設備・保全#6
消防設備士 乙種第6類

防災・消防設備の点検から設備管理へ広げたい人に向く資格です。消防法に基づく国家資格で、消火器の整備・点検を担えます(工事は対象外)。

ビル・工場・商業施設の防災・消防設備を扱う点検や設備管理の仕事で活きます。乙種は受験資格の制限がなく、未経験でも受けられます。

受験手数料3,800円に免状交付手数料2,900円が別途かかり、免状交付後は定期的な講習の受講義務があります。

  • 受験資格がない設備系の国家資格として、危険物乙4と組み合わせやすい資格です。防災・消防設備の点検から設備管理へ広げる入口になります。

制度・詳細の比較表

冒頭の表は最初の1本を選ぶためのものです。ここでは制度区分・取りやすさ・関連職種の賃金参考値をまとめます。

下表の賃金は各資格に近い職業分類(job tag)の統計です。関連する職業分類の参考値であり、その資格の保有者だけの平均ではありません。求人比較の基準値として使ってください。

資格区分取りやすさ活きる現場関連職種の賃金参考値
フォークリフト技能講習易(実務経験不要)倉庫・構内物流の荷役関連職種参考:フォークリフト運転作業員 470.1万円
危険物乙4国家資格易(受験資格なし)燃料・化学の工場、設備管理関連職種参考:燃料・化学系の製造職で評価
玉掛け技能講習易(実務経験不要)重量物の荷役・搬入関連職種参考:クレーン運転士 586.7万円(併用職種)
小型移動式クレーン技能講習易〜中(学科13h・実技7h)建設・設備搬入関連職種参考:クレーン運転士 586.7万円
アーク溶接特別教育易(試験なし)製造・建設・鉄骨の溶接関連職種参考:溶接工 454.7万円
ガス溶接技能講習易〜中(就業制限業務)切断・配管・薄物の加工関連職種参考:溶接工 454.7万円
ボイラー技士(二級)国家資格(免許)中(免許要件あり)自家用ボイラーのある工場関連職種参考:ボイラーオペレーター 452.3万円
機械保全技能士国家検定中(2級は経験2年目安)製造業の設備保全関連職種参考:物流設備管理・保全 571.2万円
電験三種国家資格難(4科目・広範囲)設備管理・ビルメン・保安関連職種参考:電気技術者 703.9万円/ビル施設管理 452.3万円
床上操作式クレーン技能講習中(3日間程度)工場・倉庫の天井クレーン関連職種参考:クレーン運転士 586.7万円
第二種冷凍機械責任者国家資格中(3科目・講習ルートあり)冷凍・空調設備のある工場、設備管理関連職種参考:ビル施設管理 452.3万円
消防設備士 乙種第6類国家資格易〜中(受験資格なし)消火器点検・防災設備、設備管理関連職種参考:ビル施設管理 452.3万円
出典:厚生労働省 job tag 各職業分類(賃金は令和7年賃金構造基本統計調査。2026年7月2日確認)。賃金は関連する職業分類の参考値で、その資格保有者だけの平均ではありません。費用・難易度・年収は会社や事業所による目安です。

取りやすい入口ほど求人の裾野が広く、難易度が上がるほど担える業務が限定され単価が上がりやすい傾向です。まず入口を1本取り、現場経験を積んでから上位へ広げると無駄がありません。

目的別の選び方

同じ「工場の資格」でも、未経験の入口か・手当を得たいか・設備管理へ進みたいかで最適な1本が変わります。目的から逆算して選びましょう。

読む順番
  • まず自分の目的が「早く転職」「手当」「設備へ」のどれかを決める
  • 目的ごとに、最初の1本と次の一手をセットで押さえる
  • 迷ったら求人の多い入口から取り、現場で経験を積む
目的まず取る資格次の一手
未経験で早く工場・物流へフォークリフト/危険物乙4玉掛け・小型移動式クレーンを追加
資格手当・年収を上げたい危険物乙4など対象になりやすい資格求人票で対象種別・月額か一時金かを確認
手に職をつけたいアーク溶接(電気)/ガス溶接(ガス)玉掛け等と組み合わせ作業範囲を拡大
設備管理・保全で単価を上げたい危険物乙4→ボイラー技士二級機械保全技能士2級・電験三種
重量物・クレーン系を極めたい玉掛け→小型移動式クレーン床上操作式クレーン・クレーン運転士免許

目的別#1
未経験で早く転職したい人

急いで工場・物流へ移りたいなら、実務経験がいらず短期で取れるフォークリフトや危険物乙4から始めます。求人が多く、資格取得支援のある会社なら入社後取得でも動けます。

まず1本取って現場に入り、玉掛けやクレーン系を足して任される作業を広げる順番が現実的です。急ぐ理由がなければ、会社負担の取得支援を使うのも一つの方法です。

目的別#2
資格手当・年収を上げたい人

手当を狙うなら、資格手当の対象になりやすい資格を選び、求人ごとに対象種別と金額を確認します。「資格手当あり」だけでは対象や金額が読めないため、面接で数字に落として聞きましょう。

年収そのものは夜勤や交代勤務、役割で大きく変わります。手当が月5,000円以上(目安)付くなら取得費用の回収は早い一方、手当なしでも勤務条件が良ければ候補に残す判断が現実的です。

求人票で確認したい5点
  • その資格が資格手当の対象か(対象外なら手当は付かない)
  • 手当は毎月の月額か、合格時の一時金か
  • 試用期間中も手当が支給されるか
  • 複数資格で重複支給されるか、上限があるか
  • 取得費用の会社負担の有無と条件(入社後の在籍年数など)

目的別#3
設備管理・保全へ進みたい人

設備管理・保全で単価と安定を上げたいなら、危険物乙4を足場に、ボイラー技士二級・機械保全技能士・電験三種へと段階的に広げます。まず現場に入り、実務経験を積みながら受検要件を満たすのが近道です。

同じ設備でも、機械中心の保全なら機械保全技能士、電気・ユーティリティ設備の管理なら危険物乙4・ボイラー・電験三種が軸になります。工場保全とビル設備管理で効く資格は少し違います。

設備・保全への進み方の目安

  • 入口:危険物乙4で燃料・化学系の設備現場に入る
  • 中位:ボイラー技士二級・機械保全技能士2級で保全を任される
  • 上位:電験三種で保安監督の独占業務まで広げる

今回の12選に入れなかったが候補になる資格

今回の12選は、作業範囲の拡大に直結しやすい資格を優先しました。次の資格も、配属先や職種によっては有力な候補になります。

候補資格の見方
  • 電気設備・管理側・品質管理・加工職など、職種が絞られる資格です
  • 製造職全般の入口より、配属先が見えてから検討すると選びやすくなります

候補#1
第二種電気工事士

第二種電気工事士は、工場の電気設備・保全に強い資格です。製造職全般というより、電気設備寄りの仕事を狙う人に向きます。

電気設備側へ進みたい人は、第二種電気工事士の未経験向け記事も確認できます。今回は作業範囲拡大への直結性を優先したため、12選には入れていません。

候補#2
衛生管理者

衛生管理者は、常時50人以上の事業場で選任が必要になる国家資格です。現場作業の入口というより、管理側・実務経験者向けの資格です。

受験には実務経験要件があります。詳しい要件は試験協会の案内で確認してください。今回は未経験から作業範囲を広げる資格を優先したため、12選には入れていません。

候補#3
QC検定

QC検定は、品質管理・改善活動に関わる人に有効な資格です。製造現場の品質意識や改善活動を学ぶ入口になります。

一方で、特定作業に直結する免許・講習ではありません。今回は作業範囲拡大への直結性を優先したため、12選には入れていません。

候補#4
機械加工技能士

機械加工技能士は、加工職に進む人には有効な資格です。旋盤・フライス盤など、配属先の作業内容と合うかを先に確認します。

加工職には強い一方で、職種は限定的です。今回は工場勤務全体で作業範囲を広げやすい資格を優先したため、12選には入れていません。

よくある質問

工場未経験なら、まずどの資格から取ればよいですか?

実務経験がいらず短期で取れるフォークリフトや危険物乙4が定番の入口です。求人が多く、応募先の裾野を広げやすい資格です。まず1本取って現場に入り、玉掛けやクレーン系を足していく順番が現実的です。

資格を取れば年収は上がりますか?

資格を取れば必ず上がるわけではありません。年収は現場・夜勤や交代勤務・役割・手当の内訳で決まります。資格は「その仕事に応募できる条件」と捉え、年収は求人票の手当・残業・賞与の内訳で比較してください。

国家資格・技能講習・特別教育は何が違いますか?

制度上の位置づけが異なります。技能講習と特別教育は、労働安全衛生法に基づく危険・有害業務の教育です。危険物乙4・電験三種・ボイラー技士は国家資格、機械保全技能士は国家検定です。就ける業務や手続きが変わるため、区分をそろえて確認しましょう。

資格は転職前に取るべきですか、入社後でよいですか?

すでに狙う現場が決まっていて「資格必須」の求人なら、先に取ると応募の幅が広がります。未経験で急ぐ場合は、資格取得支援のある会社に入り、働きながら取る順番でも構いません。急ぐ理由と費用負担のどちらを優先するかで選んでください。

資格の費用は受講料だけで足りますか?

資格によっては受講料や受験料だけで完結しません。ボイラー技士は実技講習料や免許申請手数料、電験三種は免状交付手数料が別にかかります。費用は「受験料+講習料+交付・申請手数料」の総額で見積もってください。金額は実施団体や申請ごとに異なります。

設備管理・保全に進むにはどの資格が効きますか?

危険物乙4を足場に、ボイラー技士二級・機械保全技能士2級・電験三種へ段階的に広げるのが定番です。電験三種は保安監督の独占業務に就ける一方で難易度は高めです。まず現場に入り、実務経験を積みながら受検要件を満たすと進めやすくなります。

複数の資格は同時に取ったほうがよいですか?

むやみに増やすより、応募先で実際に使う資格から順に取るのが効率的です。たとえばクレーン運転と玉掛けはセットで求められることが多く、組み合わせると配置しやすくなります。求人票の必須・歓迎資格を見て、現場で使う組み合わせを優先しましょう。

工場の資格を選ぶときの判断軸

工場・製造・物流の資格は、未経験の入口から取り、現場経験を積みながら手に職の溶接や設備保全の上位へ広げるのが基本の順番です。

入口は受検・受講のハードルが低い資格で絞り、上位は応募先の設備・作業から逆算する。この順番で動けば、遠回りせずに応募できる求人を増やせます。

年収は資格名でなく、現場・夜勤や交代勤務・役割・手当で決まります。費用・難易度・年収はすべて会社や事業所による目安として、求人ごとに内訳を比較してください。

判断軸
  • 未経験の入口はフォークリフト・危険物乙4・玉掛け。まず1本取って現場に入る。
  • 手に職なら溶接。就きたい仕事がアーク(電気)かガスかで資格を選ぶ。
  • 単価と安定はボイラー技士・機械保全技能士・電験三種で上げる。
  • 資格は「必要な現場」で効く。求人票の設備・作業・手当から逆算する。

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